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どうで死ぬ身の一踊り 西村賢太 久世光彦 坪内祐三
「師」藤澤清造復権に賭ける狂気じみた情熱と、同居女性へのDV露見を恐れる小心。現代私小説の旗手の文学的原点を示す問題の書
非運の長期に散った、大正期の私小説家・藤澤清造。その作品と人物像に魅かれ、すがりつく男の現世における魂の彷徨は、惨めながらも強靱な捨て身の意志を伴うものであった。―同人誌時代の処女作「墓前生活」、商業誌初登場作の「一夜」を併録した、問題の第一創作集。賛否と好悪が明確に分かれる本書には、現代私小説の旗手・西村賢太の文学的原点があまねく指し示されている
レビューより
私小説というのは、全てをさらけ出すことで成立するのでしょうけど、それにしても業が深すぎる。ああ、最低、とか思いながら、流れるような文体のせいもあって、最後まで一気に読まされてしまいます。作者の私小説は、いつもこんな感じで、「読まされてしまう」のです。とんでもない人物だからこそ作品として成り立ってしまうのでしょうか。でも、やっぱり女性に暴力をふるう男は人間のクズだと思うんですよね。もう新作が読めないのは残念ですが、それはそれで良かったような気もするわけです
いずれも主人公「私」による一人称。
超傑作『焼却炉行き赤ん坊』(『小銭を数える』に伴録)が秋恵と同棲して2か月の頃の話でしたが、『どうで死ぬ身の一踊り』『一夜』はそれよりも少し後、同棲4か月くらいの頃のお話
私は、西村賢太作品における「私」と「秋恵」との何気ない普段の会話が大好きで、「私」が爆発に至るまでの、自分勝手な屁理屈全開の会話(それでいてどこか文学的)が可笑しくかつリアルな生活そのものであるがため、『焼却炉行き赤ん坊』や『小銭を数える』での「私」のブチ切れも作品として非常に面白く読めたのですが、本作では直接秋恵に暴力が振るわれ、かつ自分の保身で頭がいっぱいの「私」の態度たるや、さすがに引きます。
「私」が頻繁に通っていた中華レストランで働いていた彼女。
「私」の「藤澤清造」愛を熱く語っても、嫌がらずうんうんと聞いてくれた彼女。
数千万人に一人の女を得た思いで狂喜乱舞した「私」。
ただ、このカツカレー事件直後のお話もあるようで、そちらも気になります。やはり読まずにおれない。それが西村賢太作品の魅力か