「スイスの絵本画家 クライドルフの世界」 豪華図録 ◆2012年／Bunkamura ザ・ミュージアムほか

「スイスの絵本画家 クライドルフの世界（Talking flowers, fairies and butterflies : the universe of E. Kreidolf）」です。ジャケット付の図録、ハードカバー。284ページ、206×214mm。Bunkamura刊。状態は未使用に近く、非常に良好です。※ただし、付録冊子は付いておりませんのでご了承下さい。送料は、レターパックライトで430円です。

★内容：　2012年から翌年にかけBunkamura ザ・ミュージアムほかで開催された、スイス生まれの画家・詩人・絵本作家エルンスト・クライドルフ（Ernst Kreidolf）の作品展公式カタログ（図録）。美しい彩色が施された絵本原画を中心に、イラスト225点と絵本リスト12点を全カラー図版で紹介する。装丁デザインもクライドルフの世界観そのまま。こどものような無垢な眼差しと自由な想像力で擬人化された草花や昆虫、妖精や小人たち・・・ちいさな生き物たちが主人公の不思議な世界が、詩情溢れる文章とともにユーモラスに生き生きと描かれている。

　エルンスト・クライドルフと絵本：ローラント・シュタルク（Roland Stark）
　画家としてのエルンスト・クライドルフ：バルバラ・シュタルク（Barbara Stark）
　《カタログ》
　◇プロローグ　肖像と風景
　◇第１章　初期の絵本
　　　『花のメルヘン』
　　　『フィッツェブッツェ』
　　　『眠れる木』
　◇第２章　くさはらの中の生き物たち
　　　『くさはらのこびと』
　　　『バッタさんのきせつ』
　◇第３章　アルプスの花の妖精
　　　『詩画集　花』
　　　『アルプスの花物語』
　◇第４章　妖精と小人―メルヘンの世界の住人たち
　　　〈小人のシリーズ〉
　　　『ふゆのはなし』
　　　『花を棲みかに（春の使い）』
　　　『妖精たち小人っち（小人と妖精たちのところで）』
　◇第５章　子供たちの教育
　　　『昔の子どもの詩』
　　　『庭の赤いバラ』
　　　『古い俗曲』
　◇エピローグ　夢の世界
　　　『夢の人物』
　　　〈運命の夢と幻想〉シリーズ
　絵本リスト
　コラム１（皆川明）
　コラム２（武井利喜）
　関連地図　クライドルフゆかりの地
　エルンスト・クライドルフ年表（レグラ・ケーニッヒ編）
　参考文献
　出品作品リスト

★エルンスト・クライドルフ（Ernst Kreidolf）は1863年、スイス・ベルン生まれ。スイスの国民的絵本作家。幼少期を祖父母の家で過ごし、東スイスの豊かな自然と親しんだ。16歳でリトグラフ制作の技術を学んだ後、画家を志してミュンヘン美術アカデミーに入学するが、健康を害して南バイエルンでの療養生活を余儀なくされる。しかしアルプスの大自然に抱かれた生活は、彼が小さな生きものたちに目を向け、豊かな想像力を育む源泉となった。この頃のスケッチから構想を得て、1898年に処女作『花のメルヘン』を出版し大成功を収める。その後も子供のような無垢な眼差しと自由な想像力で、小さな生きものたちを主人公にした不思議な世界を詩情あふれる文章とともに生み出していった。生涯で25冊の絵本を制作し、そのほとんどは文章も自分で手がけた。クライドルフは、この時期のヨーロッパで、多色刷の質の高い絵本文化を生みだした先駆けであり、ユーゲント様式（アール・ヌーヴォーのドイツ版）の代表的絵本作家とされている。後半生は故郷ベルンで過ごした。1956年死去（享年93）。

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