スペード、クローバー、ハート、ダイア各1~13までとジョーカー揃っています。古いものなので、外箱は写真の通りの状態です。各カードも汚れや角が損傷しているものもあります。トランプの国産は、その後、大阪のユニバーサル社が上海に支店のあるイギリスのトランプ制作会社、ユニバーサル社(The Universal Playing Card Co.)の下で制作するようになり、大正時代(1912~26)には任天堂を抜いてトップ・メーカーとなった。たまたまその時期に第一次世界大戦が起こり、インドから東南アジアにかけてトランプを供給していたベルギーのカード業界が戦乱に巻き込まれて製品の輸出が困難になった。日本のカード会社は真空状態になった市場に進出して、欧米のトランプや華人社会の中国系の紙牌など、安価な製品を提供して輸出を伸ばした。こうした環境にも恵まれて、ユニバーサル社のものを筆頭に、日本国産のトランプは一般の家庭内にも入り込み、女性や子どもたちの遊技に盛んに用いられるようになった。